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水道辞書じしょ

水道についての単語たんご情報じょうほう
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水源すいげんから蛇口じゃぐちまで

水源林すいげんりん

  • 水道水源林すいどうすいげんりん

    水道水源林には、水をたくわえるはたらき、水をきれいにする働き、土が流れ出るのをふせぐ働きの三つの働きがあります。東京都とうきょうと水道局が管理かんりしている水道水源林は、奥多摩おくたま町から山梨やまなし県の一部まで広がっており、明治めいじ34(1901)年から120年以上にわたって手入れを続けています。

  • 原水(げんすい)

    原水は、川や地下水などから取り入れた、きれいにする前の水のことです。

  • 水質浄化機能(すいしつじょうかきのう)

    水道水源林(すいどうすいげんりん)役割(やくわり)のひとつで、空気中(くうきちゅう)のちりなどで(よご)れている(あめ)がゆっくりと移動(いどう)する(あいだ)に、(もり)(つち)(よご)れを()(のぞ)いてきれいな(みず)にしてくれる機能(きのう)のことです。

  • 土砂流出防止機能(どしゃりゅうしゅつぼうしきのう)

    水道水源林(すいどうすいげんりん)役割(やくわり)のひとつで、森林(しんりん)()(つち)移動(いどう)(おさ)え、土砂崩(どしゃくずれ)などが()きにくくなる機能(きのう)のことです。また、()()()()がクッションとなることで、(あめ)衝撃(しょうげき)から(つち)(まも)ったり、スポンジ(じょう)のふかふかの(つち)雨水(あまみず)をすばやく()()んで地表(ちひょう)(つち)(なが)()るのを(ふせ)いでくれます。

  • 間伐(かんばつ)

    ()成長(せいちょう)(うなが)し、水道水源林(すいどうすいげんりん)役割(やくわり)(たも)つため、()何本(なんほん)()ってどの()にも()()たるようにする作業(さぎょう)のことです。

ダム

  • ダム

    ダムは、コンクリートでつくられた構造物(こうぞうぶつ)で、安定して水を送るために、川などの水をせき止めて、水をためておくところです。それによってつくられた湖を貯水池(ちょすいち)といいます。

  • 小河内(おごうち)ダム

    東京都西多摩郡奥多摩町(とうきょうとにしたまぐんおくたままち)にある国内最大級(こくないさいだいきゅう)のダムです。1(おく)8,540万立方(まんりっぽう)メートルの(みず)()めることができます。

  • 取水(しゅすい)せき

    取水せきは、川の水の取り入れ口です。川の水の(りょう)変化(へんか)に気をつけながら、水を取り入れています。

  • 取水(しゅすい)とう

    取水とうは、川やダムから水を取り入れるしせつです。

  • 余水吐(よすいばき)

    余水吐は、ダムの水を放流するしせつです。ダムの上流やその(まわ)りにたくさんの雨がふり、ためておける水の(りょう)をこえてしまうと、ダムがこわれてしまうおそれがあります。そのようなことがないよう、大雨が予想される時には、余水吐というところから、多めに放流して、水の量を調整します。

浄水場(じょうすいじょう)

  • 浄水場(じょうすいじょう)

    浄水場は、川から取水とうで水を取りこみ、沈殿(ちんでん)やろ()などの浄水の作業を通して、みなさんの家に送る水道水をつくるしせつです。つくる水の量が少ない浄水しせつのことを浄水所(じょうすいじょう)とよびます。

  • (ちん)でん()

    沈殿池は、水の中にある目に見えるくらいの大きなよごれを薬品でくっつけて大きなかたまりにし、下にしずめる場所です。

  • 凝集剤(ぎょうしゅうざい)

    (みず)()ざっている(こま)かい(すな)(つち)などの(にご)りを(かた)め、(しず)めるために注入(ちゅうにゅう)する(くすり)です。

  • 過池(かち)

    ろ過池は、沈殿池(ちんでんち)では取りのぞけなかった水中の目に見えないよごれや微生物などを、石やすなをしきつめたそうに通すことによってきれいにする場所です。

  • 塩素(えんそ)

    塩素は、水を消毒(しょうどく)するために入れる薬品です。塩素のこさは、水1Lに対し0.1~0.4mgです。毎日2Lの水道水を一生飲み続けても体に(がい)がない量を入れるように設定(せってい)されています。

  • 高度浄水処理(こうどじょうすいしょり)

    高度浄水処理は、オゾンの力でにおいのもとをバラバラに分解(ぶんかい)し、その分解したにおいのもとを生物活性炭(かっせいたん)に住む微生物(びせいぶつ)(目に見えない小さな生物)に食べてもらう処理(しょり)のことです。

  • オゾン

    オゾンは、空気のなかまで、強い分解力(ぶんかいりょく)を持っています。高度浄水処理(こうどじょうすいしょり)では、オゾンの力で水の中のにおいのもとをバラバラに分解します。

  • 生物活性炭(せいぶつかっせいたん)

    生物活性炭は、よごれをすいつける活性炭の中に微生物(びせいぶつ)(目に見えない小さな生物)を住み着かせたものです。高度浄水処理(こうどじょうすいしょり)では、微生物が水の中のにおいのもとを食べてくれます。

  • 生物活性炭吸着処理(せいぶつかっせいたんきゅうちゃくしょり)

    オゾン処理(しょり)でバラバラに分解(ぶんかい)されたにおいのもとが生物活性炭(せいぶつかっせいたん)吸着(きゅうちゃく)し、 活性炭(かっせいたん)()んでいる 微生物(びせいぶつ)がにおいのもとを(すべ)()(のぞ)処理(しょり)のことです。

  • 配水池(はいすいち)

    配水池は、浄水場(じょうすいじょう)できれいにした水をためておく場所です。

  • 水質試験室(すいしつしけんしつ)

    浄水場(じょうすいじょう)でつくられる水道水(すいどうすい)安全性(あんぜんせい)をチェックするところです。(みな)さんに水道水(すいどうすい)安心(あんしん)して()んでもらうため、きめ(こま)かく検査(けんさ)をしています。水質検査(すいしつけんさ)機械(きかい)だけでなく、(さかな)使(つか)って異常(いじょう)検知(けんち)したり、職員(しょくいん)直接水(ちょくせつみず)(あじ)わったりにおいをかいだりなども(おこ)なっています。

  • 給水所(きゅうすいじょ)

    給水所は、浄水場(きゅうすいじょ)から送られてきた水をためて、みなさんの家に送る水の量を調整するしせつです。

水道管(すいどうかん)

  • 漏水調査(ろうすいちょうさ)

    地面(じめん)(した)にある水道管(すいどうかん)水漏(みずも)れしていないかを、(おと)()いて調(しら)べる調査(ちょうさ)のことです。わずかな(おと)()()けて調(しら)べるため、深夜(しんや)(おこ)なっています。調査(ちょうさ)結果発見(けっかはっけん)した漏水(ろうすい)は、(すみ)やかに修理(しゅうり)しています。

  • 漏水防止対策(ろうすいぼうしたいさく)

    漏水(ろうすい)水道管(すいどうかん)劣化(れっか)して、ひび()れや腐食(ふしょく)することが原因(げんいん)()こります。漏水(ろうすい)(ふせ)ぐため、計画的(けいかくてき)強度(きょうど)耐久性(たいきゅうせい)(すぐ)れた水道管(すいどうかん)への取替(とりかえ)(おこ)なうとともに、漏水調査(ろうすいちょうさ)(おこ)なうことで(すみ)やかな発見(はっけん)修理(しゅうり)(おこ)なっています。これらの取組(とりく)みにより、東京都(とうきょうと)漏水率(ろうすいりつ)は3%(だい)世界最高水準(せかいさいこうすいじゅん)になっています。

使ったあとの水

  • 水再生センター(みずさいせいせんたー)

    水再生センターは、わたしたちが使った水を、きれいにするしせつです。わたしたちは毎日の生活でたくさんの水を使って流しています。この水をきれいにして再生水として川や海に返すことで、その水が蒸発(じょうはつ)して雲となり、雨になってふたたびふり注ぎ、きれいな浄水(じょうすい)となってみなさんの家のじゃ口までとどくという流れをくり返しています。

災害対策さいがいたいさく

  • 災害時給水(さいがいじきゅうすい)
    ステーション

    災害時給水ステーションは、災害時に断水などが起こった時に、水をわけてもらえる場所です。水道局が断水(だんすい)修理(しゅうり)している間は、給水ステーションの水を配ります。

  • 耐震継手管(たいしんつぎてかん)

    地震時(じしんじ)でも水道管(すいどうかん)のつなぎ目部分(めぶぶん)()けない構造(こうぞう)で、上下左右(じょうげさゆう)()れがあったとしても(はず)れたり()れたりしない水道管(すいどうかん)です。

  • 管路(かんろ)二重化(にじゅうか)
    ・ネットワーク()

    水道局(すいどうきょく)では、浄水場(じょうすいじょう)(みず)()()れる導水施設(どうすいしせつ)二重化(にじゅうか)や、浄水場(じょうすいじょう)から(みず)(おく)送水管(そうすいかん)のネットワーク()(すす)めています。そうすることで、災害(さいがい)などにより個々(ここ)施設(しせつ)停止(ていし)してしまった場合(ばあい)にも、(みず)継続(けいぞく)して供給(きょうきゅう)することが可能(かのう)です。

  • 浄水場(じょうすいじょう)災害対策(さいがいたいさく)

    浸水対策(しんすいたいさく)として、施設(しせつ)のかさ()げや出入口(でいりぐち)への止水堰(しすいせき)防水扉等(ぼうすいとびらなど)設置(せっち)しています。これらの設備(せつび)は、被害(ひがい)可能性(かのうせい)がある低地(ていち)浄水場(じょうすいじょう)給水所(きゅうすいじょ)には100%設置(せっち)されています。そのほかにも、耐震化(たいしんか)停電(ていでん)(そな)えた自家用発電設備(じかようはつでんせつび)整備(せいび)などを(すす)めています。

水道すいどう歴史れきし

  • 玉川兄弟たまがわきょうだい

    江戸時代えどじだい玉川上水たまがわじょうすいという水道すいどう水路すいろつくった兄弟きょうだいです。あに庄右衛門しょうえもんおとうと清右衛門せいえもんといいます。

  • 玉川上水たまがわじょうすい

    羽村はむら多摩川たまがわみずれ、江戸えどまちはこぶために江戸時代えどじだいつくられた水路すいろです。玉川兄弟たまがわきょうだいが、43キロメートル(フルマラソンとおなじくらいのながさ)をわずか8カ月かげつって完成かんせいさせました。現在げんざいでも、羽村取水堰はむらしゅすいせきから小平監視所こだいらかんしじょまでの区間くかんは、多摩川たまがわみず浄水場じょうすいじょうみちびくために使つかわれています。

  • 淀橋浄水場よどばしじょうすいじょう

    明治めいじ31(1898)ねん新宿しんじゅくつくられた浄水場じょうすいじょうです。東京都とうきょうとみずが、いまのように浄水場じょうすいじょうできれいにされ、てつ水道管すいどうかんとおってはこばれ、蛇口じゃぐちから使つかわれるようになったのは、淀橋浄水場よどばしじょうすいじょうができてからです。これが近代水道きんだいすいどうはじまりです。淀橋浄水場よどばしじょうすいじょう昭和しょうわ40(1965)ねん役目やくめえ、その跡地あとちには東京都庁とうきょうとちょう高層こうそうビルなどがっています。